掘り炬燵のある和室

住まいを新築する時、設計段階で、動線を考えて、それぞれの間取りを考えていきます。住まいには、もちろん、基本的な間取りはあります。家族が集まり、くつろぐリビングスペース、家族が食事をするダイニングスペース、食事を作り、後片付けをするキッチンスペース、そして、水回りと家族のプライベートルームです。

しかし、それだけではなく、もっと自由に使うスペースもあります。このスペースを独立した部屋として作る場合もあれば、間仕切り壁を設けず、エリアとして、つくっていく場合もあります。いずれにしても、どのように、活用していくかをよく考えて、電気配線をしていく必要があります。

私の友人が住まいを新築した時、LDKに間仕切り壁を設けず、ワンフロアにした上で、リビングスペースの隣に、和のスペースを作りました。ここは、義母が田舎から出てきたときに、客間として使うようにしています。それだけではなく、ここには、掘り炬燵を設けていますので、冬になると、ここで、鍋料理をします。最初は、客間ということで、通常通りの電気配線をして、コンセントも1つでよいと考えていました。

しかし、以前住んでいたマンションでは、炬燵と卓上型の電磁調理器とテレビの3種類の電気機器を使用すると、どうしても、容量がオーバーして、よくブレーカーが落ちていました。隣の部屋から延長コードを使い、対策していました。かなり不便ですし、つまずいたりすると、危険です。そんな話をしたところ、設計段階で、容量がオーバーして、延長コードを使わなくて済むように、電気配線を考えてくれました。

また、コンセントの位置についても、よく考えてくれました。お蔭で、和室に掘り炬燵で鍋を楽しんでも、問題がなくなり、本当に助かります。どれだけの電気機器を使用するかを考え、電気配線について、相談して、良かったと思いました。

小上がりの和室

我が家はリビングを広めに確保してその一角を和室にしました。この和室はリビングとの繋がりに違和感を感じないようにするために高さを設けて小上がりの和室にしたのです。最初は和と洋の空間にメリハリを付けるために取り入れた小上がりの和室ですが、この高さがあることでより過ごしやすく便利な和室となっています。

まず畳下に生まれるデッドスペースを利用して収納スペースを得ることができました。リビングに隣接した和室なので、ここにはリビングで必要な物も収納できますし、和室で利用する物も収納しておくことができます。子どものおもちゃや和室で使用する座布団などしっかりと収納できることで、リビングや和室に物が散らかりにくくなりました。

またこの高さがあることでサッと腰を下ろすに最適の休憩場所となっているのです。ソファはいつも家族に占領されていることが多く、家事の合間にちょっとゆっくり休憩をしたいと思っても最適な場所が今まではありませんでした。しかしこの小上がりの和室を設けたことで腰を下ろすだけでなく、そのままゴロンと横になれるのです。ゆっくりくつろいだ後も、高さがあることでサッと立ち上がることができ、家事への取り掛かりにスムーズに行えるのです。

この和室は、普段は建具を開けっ放し、リビングの延長として利用しやすくしています。いざという時は和室を個室としても利用できるようにもしているので便利で多目的に使用しやすい和室となっています。

小上がりの和室

住宅にもバリアフリーが求められる現在、小上がりの和室は時代に背いた部屋のような気がする人もいるかもしれません。和室をどこに設けるかで悩む人も多いです。最近の人気の間取りは、リビング内やリビングの延長上に和室を設けることです。洋風のリビングと和風の畳の空間が違和感なく存在するには、高低差をつけてゾーニングする方法は有効的です。

和室を小上がりにすることで洋風のリビングと緩やかに空間を区切ることができます。またこの段差の高さが一つのポイントです。つまづきやすいほんの少しの段差ならつけない方がいいのです。高さを設けるのであればしっかりと設けましょう。そうすることで便利な腰掛スペースとして利用できるのです。足腰の弱ってきた高齢者は床や畳に座り込むのを嫌がります。なぜなら一度座ってしまえば、立ち上がる時に大きな動力を必要とするからです。立ったり座ったりがスムーズにできなくなった高齢者にとって、小上がりの和室は過ごしやすい和の空間でもあるのです。ここに腰を掛けて、そのままゴロンと体を倒して休むこともできます。それでも立ち上がりやすいため体に負担がかかりにくいのです。

また畳下に生まれるデッドスペースを利用して収納スペースを設けるのです。子どものおもちゃを収納するスペースとして、和室で利用する座布団を収納するスペースとして様々な物を収納できる便利なスペースとして活躍してくれるのです。LDKとの一体感を感じながらも、緩やかにゾーニングでき、小さい子どもから高齢者まで過ごしやすい和室になるのです。